慢性的な渋滞が深刻な松本市内では、もう一つ看過できない問題があります。それは”途上国レベル”とも言える劣悪な舗装状態です。


とりわけ深刻なのが、塩尻北ICから卸売市場までのおよそ2kmの区間。ここは高速を降りた満載の大型トラックが流通団地へと向かう道路です。南北に並行する国道19号の渋滞を避ける車も流入することから、交通量が多く路面への負荷は大きい状態となっています。
流通団地も整備してくれよ
— いたち (@itachi_903) April 8, 2025
あの道のせいで車壊れた
並柳の舗装も同様に酷い状態でしたが、こちらは3月末に補修が完了しました。その旨の投稿を行ったところ、市民からは「流通団地も早くやってほしい」「あの道のせいで車壊れた」「本当にひどいですよね。あれじゃ荷物が傷むと思う」
「まだまだ凸凹道路、そこらじゅうにありますね」「うちの近くの道路もガタガタ」など、劣悪な舗装状態を指摘する声が多く上がりました。
私もよく利用している道で走り心地は悪いなと感じていたため、実際の舗装状況を確認へ。


特にラ・ムー周辺の塩北→市場へと向かう車線はひどく、走行中の衝撃が大きいと感じました。歩道脇に立っているとトラックが「ガタン、ガタン」と大きな音を立てて通り怖いですし、積み荷への影響も懸念されます。穴を避けようと対向車線にはみ出す車など危険な状況も見受けられました。

松本の道路、舗装劣化でパンク多発
— マツサイ (@matsumoto_news) September 20, 2024
バイクが転倒し大けがを負う事故も…https://t.co/azfowtgjNv
市内では舗装劣化が原因とみられるパンクやライダーの転倒事故も発生しており、インフラ維持に対する予算の増額は急務となっています。松本市だけでなく長野県全体でも寒暖差や降雪により舗装の劣化が早まりやすく、全国4位の広大な県土が維持管理費を押し上げ、補修が追いつかない状況となっているのではないでしょうか。
人口減少が顕著になる今後は、交通量の多い幹線道路へ優先的に予算を投じる必要があります。過疎地のインフラや利用者が少ない公共施設の維持を見直すなど、人が集まる場所へ優先的に投資すれば、より多くの市民が恩恵を受けられるはずです。
また新博物館に90億円・市役所の建て替えに200億円など”箱モノ”への巨額投資を続ける一方で、道路・郊外を軽視してきたことが今日の街の衰退を招いたのではないでしょうか。まずは渋滞緩和と道路整備を進めることで市民が動きやすくなり、消費が活発化することで力強い商都を取り戻すことができると私は信じています。